市ヶ谷のゼンセン会館2階ホールに飾られた「ギャラリー&コンサート」とUAゼンセン中央教育センター(友愛の丘)のホールに飾られた「水族館」(亀)の油絵は、何れも「正織労働組合」元組合長の小塩 武さんの作品である。
1963年から油絵を始め中村一郎先生等多くの先達に師事し、1978年以来日展入選は実に31回、現在は日洋展岡山県支部長をつとめ、県の文化向上に対するリーダーの役割を果たしている。正織での就業、組合活動と絵画制作を両立させた経験は厳しくも楽しい毎日だったと語る。
現在も労働運動に期待する熱い思いは変わっておらず、「東京新橋駅の赤煉瓦の逞しい高架橋、背景の銀座の移り変わり、支え続けるガード」を画題として、その思いをキャンバスに描き続けている。